夏目友人帳 参 第3話「偽りの友人」

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第3話　偽りの友人

西村、北本との帰宅途中、妖怪が見えるという貴志の秘密を知っているかのような口ぶりで柴田が声をかけて来る。
かつて貴志と同じ小学校だったことがあるという柴田に連れられ、隣町の公園にやって来た貴志はそこで村崎という女子高生に会う。
どうやらその村崎という女の子に思いを寄せている柴田は、その子が本当に人間かと貴志に尋ねてくる。
そんな柴田を笑い飛ばす貴志だったが、ニャンコ先生に妖の匂いがすると言われてしまう。
｢妖…？いや、女の子だったよ｣
その夜、村崎が人を食べる妖怪だという夢を見てしまい、もう一度ニャンコ先生と共に隣町へと向かう。
――昨日、気付かなかったけど気味の悪い公園だな…
遂に正体を現した村崎は柴田じゃなくてもいいと貴志を食べようとするが、逆にニャンコ先生に噛まれてしまう。
｢この辺りの花の木の妖だな。人に化けて誑かして食うつもりだろ｣
｢じゃあ柴田は誑かされ中か…｣
｢がっついてる妖ものはボロが出やすい。その小僧も人とは違う何かを感じてお前のところに相談に来たのかもしれないな｣

貴志は柴田に村崎の正体を話すが信じてもらえず、学校へ行っても会ってもらえないために貴志は村崎を見張ることにする。
｢面倒臭っ。あんなガキのためにそこまでしてやる義理はないぞ｣
｢嫌な奴だけど、悪い奴じゃないぞ。たぶん…｣
｢仕方ない、ケーキとスルメで手を打とう｣
村崎に襲われそうになっている貴志を助けるためにニャンコ先生は斑に変身するも、助けられてしまう。

山藤の木の下で疲れている村崎からもう食べる力すら残っていないことを聞かされた貴志は柴田に手紙を渡すように言われる。
手紙を読んだ柴田は再び村崎に会いに行くことにし、いつものように村崎の手を取って走り出す柴田だが、村崎だけ消えてしまうのだった。

次回、「幼き日々に」

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