世界一初恋 第3話「In love there is both dotage and discretion.」

世界一初恋の第3話を見ました。



第3話　In love there is both dotage and discretion.

｢高野、テメーよくもこんな本作りやがったな!!初版だ、初版。｣
｢はぁ？｣
｢一日でなくなりやがった。今から速攻重版かけても十日はかかるのにどうしてくれんだよ!?そもそもテメーが部決の時にもっと部数を積んでこなかったのが元凶だろ!!｣
｢忘れてんじゃねえよ!!俺はこれに三万プラスして申請してたんだ、多すぎるから減らせってトップダウンしてきたのはテメーの上司だろうが。文句があるならそっちに言え!!｣
売れ行きが良すぎた新刊漫画の部数で言い合いを始めた高野と営業担当で別名「暴れグマ」と呼ばれる横澤隆史の姿を見ていた律は美濃から状況説明を聞くのだった。

高野の正体を知り、落ち着かない律は担当作家を持ち仕事に没頭しようとした矢先、横澤に遭遇する。
出会い頭「七光り」と言われ、第一印象は最悪な横澤は高野と公私ともに仲が良いことが分かる。
――高野さんが笑ってる…!?普段滅多に笑わない人なのに…ってそれがどうした
｢おい、上司に帰りの挨拶もなしかよ｣
｢お先に失礼します｣
｢俺も帰るわ｣
｢お前はいつになったら俺に付き合うんだ？｣
｢不良作家ばっか抱えてるからな、校了明けにでも考えておく｣
｢嘘つけ、そうやってお前が守ったためしねえだろ｣
｢一度はあるだろ｣
｢三日は必ず空けとけよ。そうだ、今日は後で行くわ。｣
｢来んな｣
｢マジで行くし。分かったな？政宗｣
先に帰ろうとする律だったが、高野を下の名前を呼び捨てにする横澤にショックを受ける。
--名前で呼んだ…。だから何だっていうんだ？別に誰が誰を名前で呼ぼうと俺には関係ないし、そもそも俺と高野さんはただの上司と部下なだけだろうが。そうだよ、俺には何の関係もない｣
帰宅ラッシュで混んでいる電車に乗り込んだ律だったが、高野も同じ車両に乗り込んできて急ブレーキでバランスを崩した時も抱きとめられる。
｢大丈夫か？｣
その後も高野から熱視線を送られ続けた律は帰宅するとどっと疲れ、引っ越しを考え始めてしまう。
風呂に入って寝ようとする律だったが、担当作家からネームがFAXで届いており、ネーム直しをするものの自信がないために高野に相談しようとするのだが、会いたくないので隣の部屋にFAXを送ると電話がかかってくる。
『隣だろ、ネームを持ってこい!!』
｢あ、いえ、でも…｣
『ならおれがそっちに行くか？』
仕方なく高野の部屋を訪れた律はネーム直しを見てもらい、基本は間違っていないが優等生だと言われてしまう。
｢なぁ、何でお前俺を避けるの？｣
｢別に避けてなんか…｣
｢俺のこと好きなの？｣
｢それはない｣
｢あ、そう。｣
｢一応は言っておきますけど、俺今彼女いますから｣
｢お前さ、仮にも社会人なんだからもう少し嘘吐くの上手くなったら？｣
｢嘘じゃないです、本当に…｣
｢じゃあ、目をそらすな。俺の目を見てもう一回言ってみろ｣
｢お、俺、ちゃんと彼女いて…｣
｢嘘つけ｣
高野に突然キスされて押し倒された律が部屋を飛び出すと、そこには横澤の姿があるのだった。

次回、「Adversity makes a man wise.」

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