夏目友人帳 参 第10話「割れた鏡」

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第10話　割れた鏡

雷が落ちた木をニャンコ先生と共に探しに出かけた貴志はある木の上に何か光るものを見つけるのだが、貴志の目に突然その光が入ってしまう。
その瞬間、何者かがやってくる気配とともに突風に襲われるが、居合わせた田沼が貴志を庇ってくれるのだった。
｢田沼、大丈夫か!?｣
｢あぁ。何だ？今の。ただの突風か？｣
｢ありがとう、田沼。でも庇うなんてやめてくれ、何かあったら大変だ｣
｢あぁ、でも夏目に何かあっても大変なんだからな｣

翌日、田沼が風邪で学校を休み、貴志は田沼から避けられているように感じる。
ある日、学校の裏庭にうずくまって穴を掘る田沼を見つけた貴志は急いで裏庭に向かうと田沼の姿はもうなく、右目が痛み出してしまう。
そして、貴志の前に金槌を手にした妖が現れて襲われるが、貴志の悲鳴を聞いて田沼が駆けつけたことで妖は逃げていく。
｢何隠してるんだ？田沼。困ってるならちゃんと話してくれ｣
田沼は取り憑かれている証拠もないので煩わせるつもりはなかったと貴志に話し、貴志もまた田沼に右目のことと金槌を手にした妖のことを話す。

再び、構内の鏡を割る金槌を手にした妖を目にした貴志は右目が痛み出すが、光る割れた鏡の欠片を拾うと痛みが治まっていく。
｢返せ、それを寄越せ。見つけたぞ、私の鏡｣
貴志は襲いかかってくる田沼に一撃を喰らわせると田沼に取り憑いていた妖が姿を現し、雷に打たれた際に鏡を割ってしまったために鏡探しを協力するように脅してくる。
｢鏡が入ったその目があれば、欠片集めも容易かろう。鏡さえ戻れば私は去る｣
｢勝手なことを！これ以上厄介事に付き合わされて堪るか!!｣
ニャンコ先生の光でさえも田沼に取り憑いた妖を祓うことができず、鏡の欠片集めを協力することになり、貴志と田沼は多軌と共に鏡の欠片を集めていくのだった。

次回、「映すもの」

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