JIN―仁― 第2話

JIN―仁―の第2話を見ました。



仁が脚気の療養食として考案した安道名津が江戸の町で話題となっていた。
奥医師の良順からは、脚気の疑いがある皇女・和宮への献上話まで持ち上がる。
佐分利らは浮かれるが、歴史上の人物に関わることを恐れる仁は、素直に喜べずにいた。
｢何か御心配なことが？｣
｢いいんですかね？私みたいな人間が大奥に出入りしたり、奥医師になったりとか｣
｢当代一の名医でいらっしゃいますのに｣
｢身元も明かせないわけだし、ある日突然いなくなっちゃったりすることだってあるかもしれないし｣
｢……｣
｢あ…｣
｢左様でございますよね。先生はいつか必ずいらっしゃならくなってしまうのですものね｣
｢すぐにどうこうってことはなと思うんですけど、もう2年もこのままなんだし｣
｢私としたことが…つい忘れておりました。宮様の献上の件は先生のよろしきようになさるのが一番かと存じます｣

――仁友堂には金がない。たまの大きな治療費も医療道具に消え、ペニシリンの製造は未だ濱口様の援助に頼りきり。先生達には一度も給料を払えていない、もちろん咲さんにも。安道名津が御用達になれば、仁友堂は潤う、献上はありがたいと言うしかない話だ。だけど、ここのところの俺はあまりにも歴史上の人物と関わりすぎている。この上、和宮様に会ったりでもしたら…。こうなってくると、なんだかもうここに骨を埋めろと言われている気がしてくる。江戸はいい所だけど、ここで死んでもいいと思えるかと聞かれれば、いいとは言い切ることはできない。俺にも残してきた親もいれば、友達もいる。それにここにいる限り未来がどうなったかを知ることができない。そんな日は多分、永遠に来ない気がした――

そんな中、仁は野風が長屋を追い出されたと聞き、仁友堂で働くことを勧める。
経営難の仁友堂を切り盛りしている咲もまた、野風を快く招き入れるのだった。

後日、安道名津の献上を決めた仁は、咲を伴い“お忍び”で澤村田之助の芝居を見にやってきた和宮のもとを訪問する。
無事に献上を済ませた仁は、和宮が安道名津を美味しそうに食べる様子を見てホッとするのだが、それも束の間、和宮が突然その場で倒れてしまう。
良順と協力し胃洗浄で和宮の命を救った仁だが、毒を盛った犯人の嫌疑がかけられ、咲と共に捕えられてしまう。
そして、理不尽な吟味とさらに牢屋敷の恐ろしいしきたりが仁を待ち受けるのだった。

――これは幻か？それともこのまま死ねば俺は戻れるのか？でも、ここで戻ってしまったらどうなるんだろう？咲さんがどうなったかを未来で知ることはきっとできない。あの不器用な優しさに応えることはできない、あの笑顔を見ることはできない。それでもいつか新しい日々の中でそれでよかったと言い切れる日が来るんだろうか？そんな日など、そんな日など、絶対に来ないと思うなら…俺はここで生きるしかないんだ

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