灼眼のシャナIII-FINAL- 第3話「旅立つために」

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第3話　旅立つために

――帰ってきた。旅立つために帰ってきたよ
悠二は御崎市へと電車で帰ってくると、逆に電車に乗って御崎市の外の東京の外界宿へと出かけた佐藤は徒が接近したことに気付き、田中へ連絡する。
｢ただ怖くて逃げてるだけじゃ、結局はこうなるってことか…｣

一方、修行を続けていたシャナとヴィルヘルミナも徒の存在を察知し、シャナは携帯で吉田に連絡する。
『仮装舞踏会…』
｢私達はこの徒と戦うことになると思う。一美はどうする？。田中栄太が玻璃壇に向かってる。そこに合流するか、でなければできるだけ遠くに離れた方がいい｣
『玻璃壇に行く。今逃げたら私は本当に踏み込んだはずの場所から放り出されてしまう気がする。それだけは絶対嫌！』
｢そう、分かった｣

御崎市へと帰ってきた悠二はこの街でのことを思い出しながら街を歩いていた。
そして、悠二の姿を確認したマージョリーの連絡で徒の正体が悠二だと知ったシャナは驚愕するが、平静を取り戻すと決意を固める。

――彼女は気付かせてくれたんだ、好きになってもいいって。そんな当たり前のことに気付くまであんなにかかったなんて。遠かった。でも、ここまで来た、ここまで来たんだよ、シャナ
｢悠二…！｣
悠二とシャナは橋の上で対峙するのだった。

次回、「再会と、邂逅と」



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