ギルティクラウン phase06「檻：leukocytes」

ギルティクラウンの第6話を見ました。



phase06　檻：leukocytes

｢大変よ、みんな!!｣
｢どうした？｣
｢ルーカサイトが今、ポイントデルタに発射されたわ!!｣
｢涯のいる場所に…!?｣
対地攻撃衛星ルーカサイトが完成すれば24時間常に死角なく日本の上空から任意のポイントを狙えるようになるらしく、それは日本人を抹殺するのが目的だと何とか連絡の取れた涯から説明を受ける。
しかし、ルーカサイトの凄まじい威力によって葬儀社を支援する増援部隊は全滅し、補給物資も回収不能となり、その場にいた涯も負傷しており、葬儀社は圧倒的不利な状況での作戦決行を余儀なくされる。
｢一旦、立て直しますか？｣
｢いや、もはや一刻の猶予もない。行動を開始する｣

ルーカサイトをコントロールするコアの停止には集の力と城戸のヴォイドが不可欠であるのだが、集は涯への嫉妬と不満や任務の責任の重さから作戦への参加を拒んでしまう。
｢おい、集。好き勝手囀ってんじゃねえぞ｣
｢みんなのために言ってるんです。あの人に付いていくのはおかしいって｣
｢てめえ!!｣
｢ちょっとちょっと、今この場で厄介なのは君と涯どっち？空気読もうよ｣
｢だってよ｣

｢集｣
｢いのりさんですか。すみませんね、迷惑かけちゃって。でもみなさんだって僕の言うこと…｣
｢この感じ、嫌。やめて｣
｢ごめん…｣
｢集、私の言う通りにして｣
集はいのりに導かれ、予想だにしなかった涯の本心に触れることとなる。

｢久しぶりに堪えた…一体何のためにこんなことをしているのか…。正直、リーダーの顔をしているだけで手一杯だった。ルーカサイトからの攻撃の直後、キョウはまだ生きていた…。笑っていたよ、俺が無事で良かった、死ぬのが自分で良かったと。だから問いかけていたのさ、恙神涯という人間は彼らに報いる存在なのか、こんな俺でいいのかと…｣
｢…っ｣
｢俺はみんなを信じさせているよりずっとちゃちな人間なんだ、本来なら真っ先に淘汰されてしまうような…ちっぽけな…。…盗み聞きか？いい趣味だな｣
｢聞きたくなかったよ…そんな会話見たくなかった｣
｢俺をどういう男と思っていた？もう分かったろ。俺は自信なく狼狽え人に甘える｣
｢いのりにも…｣
｢…そうさ。みんなの命を背負って何の重みも感じられずにいると思うか？俺は鈍感でありたくない、みんなの気持ちに堪えたい｣
涯の思いを知った集は作戦への協力を申し出、嘘界少佐の勘の通り、葬儀社は日没と同時に作戦を開始する。

犠牲者を出しながらもコントロールルームに辿りついた集は復讐心に燃えたダリルの暴走によってコアは破損し、制御を失ったルーカサイトが質量の殆どを保持したまま東京に墜落することになってしまう。
｢集、ペンを出せ。お前がGHQに持たされたペンだ、あれを出せ｣
｢気付かれていましたか。どうやら押さずに済んだようですね。桜満くん、少し残念ですが今は有難い｣
その場にやって来た嘘界少佐と涯は取引を行うことになり、涯は集が持っていた発信器のペンで衛星を何とかする代わりに、一連の事件で得た集に関するデータを全て抹消することを要求するのだった。

ペンのシグナルはルーカサイトに繋がっていて、ボタンを押せばそれを標的にしてルーカサイトからの攻撃が発射される仕組みになっており、涯はそれを利用して衛星を撃墜するという作戦を立案する。
｢でも、それって誰かが自分を的にするってことじゃないか！｣
また何もできないと悩む集はいのりから取り出したヴォイドの力を使って、落ちる衛星と撃つ衛星を一撃で沈めるのだった。

次回、「輪舞:temptation」

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