ラジエーションハウス～放射線科の診断レポート～ 第4話

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唯織は友人を誘って飲みに行った帰りの杏と偶然出くわす。
公園で介抱した唯織は杏が以前画像所見と血液検査の結果が合わないものの股関節痛と診断した男性患者のことを気にかけていると知り、杏の力になろうと早速動き出す。
あくる日、甘春総合病院に、ロックバンドでギターを弾いている大学生・坂元美月が右肩の痛みを訴えて訪れるが、検査をしてもその原因は特定できなかった。
それを受け、整形外科の辻村は、しばらく様子を見ると美月に伝える。
診察を終え、慌ててバンドの練習に向かおうとした美月は、病院の廊下で裕乃とぶつかる。
その際、落ちたスマホ画面から美月がある曲を聴いていたことを裕乃は知る。
その曲は高校時代バスケットボールに打ち込み、全国大会を目指していた裕乃にとっても、それは大切な、そして苦い思い出の詰まった『FLY AGAIN』と言う曲だった。
裕乃はプロデビューするという夢こそ破れたものの、大好きな仲間たちと行う最後のライブを成功させたい、と願う美月に、かつての自分の姿を重ね合わせる。
そんな折、唯織は患者の情報を盗み見たことを鏑木から叱責されるが、専門医に診てもらって勝手に検査を始め、異常が見られず一安心することとなる。
一方、美月の再検査を裕乃が行い、杏が唯織に意見を求めると、異常は見られなかった。
だが、この画像がトリミングされたものであり、美月が背中を痛そうにしていたことから裕乃が広めに撮影していたものを確認すると肺が黒くなっていて再検査によって気胸であることが判明し、ライブまでには回復することができるのだった。

杏ちゃんが変わってきましたね。
昔のことを思い出すのもそう遠くないのかな…？