妖狐×僕SS 第5話「春の蜻蛉」

妖狐×僕SSの第5話を見ました。



第5話　春の蜻蛉

凜々蝶の元に『モウスグアエルヨ』『キミノソバニイルヨ』と書かれた謎のアドレス登録されていないメールが届くが、悪戯だと気にせずにいた。
卍里とも同じクラスになった凜々蝶は考えた結果、感謝の気持ちだけでも伝えようと手紙を書くことにする。
相応しい便箋を選ぼうと出かけた凜々蝶に忍び寄る黒い影が触れる寸前に捻られる。
「凛々蝶様に何か御用でしょうか？」
単なる酔っ払いだったことが分かるが、連勝からメールのことを聞いていた双熾は苦しそうな表情で告げる。
「何のために僕がいるのでしょうか？何故話して下さらなかったのですか？それでなくても夜の外出は我々には危険なのに。買い物だろうと何だろうとお申し付け下さるのでしたら何でも致します。凛々蝶様に何かあったら、凛々蝶様をお守りできないのなら、僕に意味はありません」
｢意味なら、ある｣
思い切って心を打ち明けようとする凜々蝶だったが、双熾は急に表情を険しくすると、凜々蝶をを抱き寄せて変化し、仮面を被って角を生やした男と対峙するのだった。
「久しぶりだな、我が肉便器達よ!!」
｢いつもながら悪ふざけが過ぎますね｣
｢君の知り合いか？｣
｢何？何を言っているんだ。私のことを忘れたのか？薄情者め。私は青鬼院蜻蛉、双熾の元主人であり、貴様の婚約者ではないか」
放浪癖がある蜻蛉は一目見ただけで、その人の属性を判断できるようだが、タイムリミットの時計のアラームが鳴り、旅立っていくこととなる。
「ではまたさらばだ、性玩具共！またこの私が調教しにきてやる。その日まで首を長くして待っているがよい」
凜々蝶は蜻蛉に仕えていた双熾が自分が婚約していたことも知っているのではなかったのかという事実に呆然とするのだった。

次回、「考えるよりも」

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