JIN―仁― 第8話
JIN―仁―の第8話を見ました。

――龍馬さんの暗殺は大政奉還から明治になるまでの間の寒い時期だったイメージがある。大政奉還は今年1867年、ということは来年のどこかで明治…ということは暗殺は今年の終わりごろか来年の頭頃のはず――。今は他に動くことができなかった。10月に野風さんの出産が控えている状態でどこにいるか分からない龍馬さんを捜しに出るのはあまりにもリスキーだった。来るべき時に備えてできるだけのことをしておくことが龍馬さんに対して今の俺にできる最大限のことだった。…俺の望む未来は…野風さんが子供を産み未来が生まれ変われること、そして坂本龍馬が暗殺されない歴史を作ること。自ら望む未来をこの手で作り出すだけだ、歴史は変えられないと決まったわけじゃないんだから
1867年、秋。
天皇に政権を戻す、いわゆる「大政奉還」の実現に向け、龍馬は日々奔走していたが、大政奉還の動きを察した西郷ら薩摩藩士に取り囲まれてしまう。
仁は龍馬のことを気にかけつつも、岩の転移を抱えながらの出産を控え、『仁友堂』に入院してきた野風の身体を心配していた。
咲も野風のため、産婆のもとへ足を運び、少しでも出産の手助けが出来るようにと努力の日々を過ごす。
だが、恭太郎は、幕府の上役に引き続き龍馬の動向を探るよう命ぜられるのだった。
「逆子、ですか…?こんな時期になって逆子になるなんてめったにないですよね」
「まぁ、そうですな…」
「戻らへんかったら、前言うてはった帝王切開ちゅう手術をするんでっか?」
「いや、仁友堂にある麻酔は胎児には強すぎますからそれはできないんです」
「では、その場合は…」
野風のお腹の子が逆子であると分かり、そのまま産むには危険な状態だと判明し、仁は、『仁友堂』の面々に協力してもらいながら“整胎術”や“お灸”で逆子を戻そうと試みるのだが、陣痛が始まってしまう。
「子が横向きになり、そのまま出てこようとしてしまって子どもの片手だけが出てきてしまったのでございます」
何とかして陣痛の合間に逆子を戻そうとするがなかなか戻らず、もう残された道は帝王切開しかないが、全身麻酔では胎児に悪影響が出てしまうため、母子共に危険な状況を見るに見かねた仁は、野風の命だけ助けようと決断する。
「…ハァハァ…嘘は、下手でおざんすな…。腹を切っておくんなんし!!このまま腹を裂き、子を取り出しておくんなんし!!」
「切るのなら麻酔が必要になります。その麻酔は子どもは耐えることができま…」
「ならば、このまま切ってくんなんし!!」
野風は麻酔を使わず帝王切開で子供を取り出して欲しいと仁に願い、咲の説得もあって仁は帝王切開を決意する。
「未来さんは必ずお守りくださいます」
「どうしてそんなことが分かるんですか?」
「先生をお慕いしているからです。未来さんはたとえ己が消えようとも、先生の幸せを願っておられるはずだからでございます。野風さんと同じように。参りましょう」
仁の帝王切開の手術によって生まれた子どもは泣かずにいた。
「泣きなさい!!」
咲が赤ん坊を何度も叩くことで泣き始めることができたものの、子宮からの出血によって野風が意識を失ってしまう。
「子どもを抱くんじゃなかったんですか!?歩くのを見るんじゃなかったんですか!?声を聞くんじゃなかったんですか!?絶対に死なないって…そう言ったじゃないですか…っ!!神は…神は乗り越えられる試練しか与えないんじゃないのか…っ!?」
仁の必死の処置によって止血され、野風は一命を取り留める。
「あなたはね、私の恋敵を御作りになる方なんですよ。私としたことが大変な方を取り上げてしまいました。あなたに、一つだけお願いがあるのでございますよ…っ…どうか、南方仁という御方に傷つくことが多いあの方に誰よりも幸せな…今度は誰よりも幸せな未来を与えて差し上げて下さい」
仁は龍馬暗殺の日を思い出すのに必要な“誕生日”というキーワードを思い出し、大政奉還がなったことを知る。
そして、大政奉還の建白のもととなった意見の中に仁の話した保険のことも書かれていたのだった。
――いるはずのない俺の足跡が歴史に刻まれていく、坂本龍馬の手で。歴史は変えられないわけじゃない
龍馬の誕生日は一月後に迫っていた――。




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――龍馬さんの暗殺は大政奉還から明治になるまでの間の寒い時期だったイメージがある。大政奉還は今年1867年、ということは来年のどこかで明治…ということは暗殺は今年の終わりごろか来年の頭頃のはず――。今は他に動くことができなかった。10月に野風さんの出産が控えている状態でどこにいるか分からない龍馬さんを捜しに出るのはあまりにもリスキーだった。来るべき時に備えてできるだけのことをしておくことが龍馬さんに対して今の俺にできる最大限のことだった。…俺の望む未来は…野風さんが子供を産み未来が生まれ変われること、そして坂本龍馬が暗殺されない歴史を作ること。自ら望む未来をこの手で作り出すだけだ、歴史は変えられないと決まったわけじゃないんだから
1867年、秋。
天皇に政権を戻す、いわゆる「大政奉還」の実現に向け、龍馬は日々奔走していたが、大政奉還の動きを察した西郷ら薩摩藩士に取り囲まれてしまう。
仁は龍馬のことを気にかけつつも、岩の転移を抱えながらの出産を控え、『仁友堂』に入院してきた野風の身体を心配していた。
咲も野風のため、産婆のもとへ足を運び、少しでも出産の手助けが出来るようにと努力の日々を過ごす。
だが、恭太郎は、幕府の上役に引き続き龍馬の動向を探るよう命ぜられるのだった。
「逆子、ですか…?こんな時期になって逆子になるなんてめったにないですよね」
「まぁ、そうですな…」
「戻らへんかったら、前言うてはった帝王切開ちゅう手術をするんでっか?」
「いや、仁友堂にある麻酔は胎児には強すぎますからそれはできないんです」
「では、その場合は…」
野風のお腹の子が逆子であると分かり、そのまま産むには危険な状態だと判明し、仁は、『仁友堂』の面々に協力してもらいながら“整胎術”や“お灸”で逆子を戻そうと試みるのだが、陣痛が始まってしまう。
「子が横向きになり、そのまま出てこようとしてしまって子どもの片手だけが出てきてしまったのでございます」
何とかして陣痛の合間に逆子を戻そうとするがなかなか戻らず、もう残された道は帝王切開しかないが、全身麻酔では胎児に悪影響が出てしまうため、母子共に危険な状況を見るに見かねた仁は、野風の命だけ助けようと決断する。
「…ハァハァ…嘘は、下手でおざんすな…。腹を切っておくんなんし!!このまま腹を裂き、子を取り出しておくんなんし!!」
「切るのなら麻酔が必要になります。その麻酔は子どもは耐えることができま…」
「ならば、このまま切ってくんなんし!!」
野風は麻酔を使わず帝王切開で子供を取り出して欲しいと仁に願い、咲の説得もあって仁は帝王切開を決意する。
「未来さんは必ずお守りくださいます」
「どうしてそんなことが分かるんですか?」
「先生をお慕いしているからです。未来さんはたとえ己が消えようとも、先生の幸せを願っておられるはずだからでございます。野風さんと同じように。参りましょう」
仁の帝王切開の手術によって生まれた子どもは泣かずにいた。
「泣きなさい!!」
咲が赤ん坊を何度も叩くことで泣き始めることができたものの、子宮からの出血によって野風が意識を失ってしまう。
「子どもを抱くんじゃなかったんですか!?歩くのを見るんじゃなかったんですか!?声を聞くんじゃなかったんですか!?絶対に死なないって…そう言ったじゃないですか…っ!!神は…神は乗り越えられる試練しか与えないんじゃないのか…っ!?」
仁の必死の処置によって止血され、野風は一命を取り留める。
「あなたはね、私の恋敵を御作りになる方なんですよ。私としたことが大変な方を取り上げてしまいました。あなたに、一つだけお願いがあるのでございますよ…っ…どうか、南方仁という御方に傷つくことが多いあの方に誰よりも幸せな…今度は誰よりも幸せな未来を与えて差し上げて下さい」
仁は龍馬暗殺の日を思い出すのに必要な“誕生日”というキーワードを思い出し、大政奉還がなったことを知る。
そして、大政奉還の建白のもととなった意見の中に仁の話した保険のことも書かれていたのだった。
――いるはずのない俺の足跡が歴史に刻まれていく、坂本龍馬の手で。歴史は変えられないわけじゃない
龍馬の誕生日は一月後に迫っていた――。




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【JIN-仁-】第8話
臨月を迎えて、野風は仁友堂へ移ってきた。
龍馬とは、あれ以来、連絡を取っていない。
確か、龍馬暗殺は、寒い季節のことだった。
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ドラマ「JIN-仁-」完結編 第8話 感想「歴史に逆らう命の誕生」
大政奉還は今年。
では龍馬の暗殺はいつなのか-------------------!?
龍馬とのかかわりを持たない方がいいと勝に言われ、関係する手紙を燃やした仁。
そして、身辺に気をつけろと龍馬への手紙を書いた仁。
だが、それを書いている最中にも激しい激痛が頭に。
...
JIN-仁- 第8話:歴史に逆う命の誕生…
無事出産♪(*⌒ー⌒)o∠★:゚*オメデトォォォォォォォォォ!!
予告の雰囲気からすると、もしかして野風さんは・・・と最悪な事態も
想像してたけど、母子共にご無事でホッ
この子が、後の仁先生の人生に深く関わる人物に繋がる御方なのですねー。
そして、龍馬さんが関?...
ドラマ JIN -仁- 完結編第8話
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JIN-仁-完結編 第8話 「歴史に逆らう命の誕生」
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先生の望みはかわらないのではありませんか・?・
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TBアドレス
http://trb.ameba.jp/servlet/TBInterface/hum09041/10914374446/c53e7bd3
バブ&トリコ&JIN
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