世界一初恋 第10話「Absence makes the heart grow fonder.」

世界一初恋の第10話を見ました。



第10話　Absence makes the heart grow fonder.

締め切りを過ぎて原稿を完成させた千秋が柳瀬とじゃれ合っていると、羽鳥が買って来てくれた料理の材料を置いて出て行ってしまう。
｢様子見てメールで謝っとけば？閉め切り破るなんていつものことだし、そのうち機嫌直すだろ｣

羽鳥にどう謝ろうか考えをまとめきれないうちに羽鳥の部屋にやってきた千秋はチャイムを鳴らしても出てくる気配のない羽鳥に携帯で電話をかけたり何度もチャイムを鳴らしたりして何とか開けてもらう。
部屋に通された千秋だったが、羽鳥が起こっている理由が締め切りを破ったことじゃないことをようやく知る。
｢柳瀬がお前に抱きついてたことにムカついてたんだ｣
｢はぁ？｣
｢俺以外の奴に体を触らせるな、アイツは特にだ｣
｢優は友達だろ？何でお前はそうアイツのことを目の敵にするんだよ？｣
｢本当に分からないのか？｣
｢わ、分からないわけじゃないけど…でもあれは友達同士のただのスキンシップだろ｣
羽鳥に強引にベッドに押し倒された千秋だったが、睡魔に襲われてしまう。
｢お前が俺の言うことを聞くならやめてやるよ｣

翌朝、目覚めた千秋は羽鳥の手作りの朝ごはんを食べながら、柳瀬と温泉旅行に行くと伝えた途端、その日が何の日か分かって言っているのかと羽鳥に言われてしまう。
その日が何なのか分からずにいると「帰れ」と羽鳥の家を追い出されてしまう。
羽鳥の意図が分からない千秋は憤りをかかえつつ、柳瀬と温泉地を訪れるが、柳瀬のサプライズによって自分の誕生日だと気付くのだった。
――もしかして、それで怒っていたのか…？アイツも何か用意してくれてたのかも。一応、付き合って初めての誕生日だもんな
羽鳥は今まで千秋が欲しがっていたものを何とか見つけてプレゼントしてくれており、それに比べて自分は何もしてやれていないと思うのだった。
シャンパンで酔った柳瀬からヌードデッサンのお誘いが来たため、仕方なく上半身裸でモデルをする千秋は誰が好きか知りたいなら教えてやると迫られる。
そんな中、危機を察したかのような羽鳥の絶妙なタイミングでネームのことについての電話がかかってきて、千秋は部屋の外へと逃げることに成功する。
『すまん、この間は大人げない態度を取って悪かった』
｢べ、別に…｣
『まだ怒ってるのか？』
｢そういうわけじゃないけど…｣
『羽を伸ばしてるとこ悪かったな、用はそれだけだから』
｢あ、あのさ…｣
『誕生日おめでとう、吉野』
仕事の電話にかこつけて誕生日のお祝いを言いたいという羽鳥の心を察した千秋は慌てて帰ることにするのだった。

｢お前、温泉は？｣
｢うん、まぁそうなんだけど帰ってきちゃった｣
｢何かあったのか？｣
｢そ、そういうわけじゃないけど…なんかお前の顔が見たくなって…｣
今日はもう遅いから泊っていけと千秋の手を掴む羽鳥は部屋をに連れ込む。
｢あ、あのさ…俺、今日が自分の誕生日だって忘れてて…｣
｢それでわざわざ帰ってきたのか？バカだな、お前｣
｢バカっていうな!!俺だって一応悪かったって思って…｣
｢謝らなくていい、今お前がここにいてくれるだけで十分だ｣
羽鳥から渡された誕生日プレゼントが原稿用紙の束だったために、実用的なのはいいけど誕生日プレゼントにはもっとロマンのあるものが欲しいと千秋は口にする。
｢じゃあ、俺をやる｣
｢は、はぁ!?そういうこと自分で言って恥ずかしくねえのかよ｣
｢いらないなら、それで構わんが…｣
｢だ、誰もいらないって言ってねえじゃん…｣
羽鳥とキスする千秋だったが、温泉で柳瀬と風呂に入ったことに嫉妬され、ソファに押し倒されてしまう。
｢今後一切、俺以外の奴に裸を見せるな｣
｢そんなこと言ったら温泉入れねえだろ｣
｢本当は誰にも見せるなと言いたいところだが、温泉くらいは大目に見てやる。だが、柳瀬に裸を見せるのはダメだ。もうアイツと二人きりで出かけないと約束しろ｣
｢何でそんなことを…｣
｢…ヤキモチに決まってるだろ。恋愛もの描いてるんだから、その辺察しろよ。分かったら今ここで誓え｣

羽鳥と誓った千秋は誕生日に俺をやるというセリフについてアシスタントの女性陣に聞いてみると酷評され、そこにやってきた羽鳥に知られてしまう。
｢そうだな、ネタとしては陳腐かもな。もっといいネタが出てくるのを期待してるよ｣

次回、「It never rains but it pours.」

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