夏目友人帳 参 第1話「妖しきものの名」

夏目友人帳 参の第1話を見ました



第1話　妖しきものの名

小さな頃から、妖怪といわれるものの類を見ることができたために周囲から疎まれてきた夏目貴志は用心棒の妖怪・ニャンコ先生と共に、祖母レイコの遺品「友人帳」に書かれた妖怪達の名前を返す日々を送るうち、心優しい藤原夫妻や学校の友人など、大切な場所を手にしていた。
そんなある日、貴志は、災厄が訪れることを知らせるという妖怪「影茶碗」が走り回るのを目にする。
｢それは影茶碗という奴だな。もう2週間くらい床下に住み着いておるぞ｣
｢2週間住み着いてる!?先生、用心棒だろ？｣
｢落ち着け、アホ。…名工に焼かれた茶碗は欠けて捨てられた後、大地の力を吸って妖しきものになることもあるらしい。そして、人恋しくて古い民家の床下に住み着くのさ。その家に災いが訪れる時、家中を走り回って知らせたり、気紛れに身代わりとして災厄を受けてくれることもあるらしいぞ｣
｢害はないのか｣
｢そういうことだ。ま、飽きれば出ていくさ｣
ようやく手にした大切な場所を守るためにも、妖怪に関わらないことを決意する貴志だったが、夜中に影茶碗が走り回っているのに気付く。
そんな中、偶然出会った老婆の姿をした妖怪にある妖怪に借りた鏡を返す手伝いをさせられることになってしまう。
実は老婆の妖怪はお互いに人と妖怪だと気付かずに花の老木に憑いた悪霊を祓うために昔、レイコから鏡を借りていたのだった。

貴志の家に住み着いていた影茶碗は貴志が妖怪に襲われた時、身代わりとなって貴志を救ってくれていた。
家に戻ってきた貴志が割れた茶碗を見て、自分のものだと拾い始める。
――勝手にやってきて、勝手に去っていく者達。でも、一度でも触れ合ってしまえば、それは誰に気付かれなくても心を支え続ける大事な出会いなんだ

次回、「浮春の郷」

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